第7回|オメガの価値はどのくらい?その歴史と相場感
160年ほどの歴史のある、有名な老舗時計ブランドのオメガ。世界の歴史的な瞬間にも登場するほど、優れた製品が誕生しているブランドですが、オメガの価値はいったいどのくらいなのでしょうか。そこで今回は、オメガの歴史や代表的なアイテム、そして近年の中古市場での相場感などを紹介します。
オメガの歴史
オメガの長い歴史は、スイスの時計師ルイ・ブランが、1848年に23歳という若さで懐中時計の工房を設立したことから始まります。息子と共に「ルイ・ブラン&フィルズ」という名前で会社を設立したのは1877年のことで、自社一貫生産体制にして、大量生産による販路の拡大を図ったところ、それが功を成します。1894年には「キャリバー・オメガ」の販売を開始し、1900年にはオメガでは初となる腕時計を発表します。
ギリシャ語の最終文字で、“究極”を表す「オメガ」という社名になったのは、1903年のことです。自社開発した懐中時計用ムーブメントの名前から付けられたと言われています。
その後も、1969年にNASA公式時計として「スピードマスター」を月面探査ミッションで使用したり、1970年に「シーマスター」がフランスの潜水艦が深海探査時に公式装備品として使用したりと、オメガの技術力の高さを裏付けるエピソードは数多く残っています。また、オメガは長年オリンピックの公式計時も担当しています。
代表アイテムとその特徴
オメガの時計はさまざまなタイプが揃っていますが、中でも代表的なアイテムとその特徴を、次に紹介します。
スピードマスター
スピードマスターは1969年、アポロ11号の月面着陸の際に着用されていたことで有名なモデル。1957年に誕生したのち、NASAによるさまざまな耐久テストをクリアし、採用された唯一の腕時計です。アポロ13号に計器不能の事態が発生したときも、オメガを頼りに見事地球への帰還を成功させたということで、「ムーンウォッチ」という称号も得ています。モデル展開も多彩で、価格的にも比較的手頃な人気のアイテムです。
シーマスター
シーマスターは、第二次大戦中にイギリス軍の依頼を受けて製作したモデルである「マリーン」を、一般的に使えるよう改良して、1948年に誕生したモデルです。当時では珍しかったスクリューバックを採用することで、防水機能が優れたものになりました。アメリカの飛行艇が沈没した際、水深45m地点から持ち帰ったときも、何事もなかったかのように動いていたというエピソードを誇る名モデルです。
コンステレーション
天文台の精度コンクールで多く好成績を残しているモデルであるコンステレーション。文字盤の6時の位置には星、そして裏蓋には、ヨーロッパの主要な天文台コンクールで世界記録を樹立した証である天文台のレリーフが刻まれています。また、ベゼルに装飾されている4つの爪が特徴的で、しなやかで優美なフォルムと、美しさと高い精度を兼ね備えたモデルです。
ここ数年の買取相場感は?
長い歴史の中でたくさんの名モデルを生み出してきたオメガは、「動く美術品」と称されるほど、美術工芸品のようなアイテムが多く存在します。
中古市場でも需要が高いと言われているオメガのアイテムですが、年代物でもムーブメントの精度が良いこともあり、アンティークのアイテムも多くのファンがいるようです。
このように人気が高いからこそ、納得できる査定価格が付けられる可能性も高くあるでしょう。
さまざまなシーンへの適用性や美しいデザインから、長年高い人気を誇るオメガ。Dan-Sha-Ri(ダンシャリ)では、そんなオメガの買取を行っております。もしご自宅で眠っているオメガのアイテムがございましたら、ぜひ当店へお持ちください。