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  • 2023年7月28日
  • 2023年7月10日

日本の国石は翡翠!世界の国石まとめ

世界の国には国花や国技のように、国石が定められています。
海外旅行や短期留学に身につける宝石選びに迷ったら、行先の宝石を選んでみてはいかがでしょうか?
今回は日本を含めた各国の国石を紹介いたします。

国石とは

国石とは、その国を代表する宝石のことです。
産出量が多い宝石が選ばれる傾向にありますが、他にも様々な理由で選出されているようです。
なお同じ宝石を複数の国が国石としていることもあり、かなり自由に決められていることがうかがえます。

日本の国石は翡翠

2016年に日本鉱物科学会によって定められました。
日本鉱物科学会のサイトによると、

日本で広く知られている国産の美しい石であること

鉱物科学や地球科学の分野はもちろん、他の分野でも世界的な重要性を持つこと

また、必須ではないが、望ましい項目として、以下を設定

(3)長い時間、広い範囲にわたって日本人の生活に関わり、利用されていること

(4)その石の産出が現在まで継続し、野外で見学できること

(5)野外での見学が、法律による保護などによって持続可能であること

引用元:http://jams.la.coocan.jp/ishi_2016.html

これらの基準をクリアした宝石として、翡翠が選ばれたようです。

翡翠はダイヤモンドやエメラルド等と違い、単一の鉱物でできてはいません。
翡翠の大部分はヒスイ輝石と呼ばれる鉱物ですが、他にもオンファス輝石やチタン石、ジルコン等が含まれています。
翡翠は緑色のイメージが強いですが、翡翠の本来の色は無色。構成される鉱物によって色が変化する宝石でもあるのです。
親油性が高く乾燥に弱いため、定期的に身につけることで色合いがより美しくなりますよ。
東洋や中南米で古くから愛されており、一時は金よりも重宝されたようです。
ちなみに翡翠とはカワセミの別名でもあります。
カワセミの羽のように美しいことから翡翠と名づけられました。

 

アメリカの国石はサファイア

アメリカの国石はサファイアです。
アメリカ国内でサファイアは採れませんが国旗にちなんで選定されたのではないかと言われています。

サファイアはコランダムと呼ばれる鉱石からできており、本来は無色透明です。
そこに鉄とチタンが含まれることで青く輝きます。
天然石で青色のサファイアは非常に珍しく、ほとんどのサファイアは加熱処理を施して鮮やかな発色を促しています。

サファイアは日本では9月の誕生石でもあります。石言葉は慈愛や誠実。
そのため婚約指輪にしたり恋愛のお守りにしたりと日本国内でも大変人気の高い宝石です。
なお23年目の結婚記念日はサファイア婚式と呼ばれ、お互いにサファイアを贈り合います。

サファイアは古くから世界各国で親しまれており、各数の逸話が残されています。
古代ペルシアでは、サファイアで覆われている大地の色が反射して空が青いのだと考えられていました。
またユダヤ教によると、サファイアは予言力を持ち、約束の地へと導いてくれる石と信じられていたようです。
童謡「幸福の王子」では、王子は青い目を持っていました。そうです。これもサファイアだったのです。

サファイアは非常に硬度が高いため、傷がつきにくいのが特徴。
そのため多少手荒に扱っても問題ありません。
ただし柔らかい宝石、たとえばオパールやペリドットと一緒にすると、他の宝石を傷つけてしまう恐れがあります。
硬すぎる宝石ですから、柔らかい宝石とは分けて保管した方が良いでしょう。

 

イギリスの国石はダイヤモンド

イギリスの国石はダイヤモンドです。
イギリスはダイヤモンドの産地ではありませんが、イギリス王室が世界的なダイヤモンドを複数所有していることから国石とされています。
中でもカリナン・ダイヤモンドは類稀なる大きさと美しさを誇ります。

ダイヤモンドは古代から認識されており、古代ギリシアの哲学者プラトンもダイヤモンドについて言及してるほど。
なお古代ギリシアやローマの時代には、ダイヤモンドは神の流した涙または流れ星のかけらだと信じられていました。ダイヤモンドは当時の人々にとって、現世のものとは思えない美しさだったのでしょう。
ユダヤ教では、裁判の際にダイヤモンドが用いられたようです。
被疑者に対してダイヤモンドが暗く陰ったら有罪、輝きを増したら無罪と判断しました。
また非常に硬いことから、お守りとしての価値もありました。甲冑にダイヤモンドを散りばめれば、敵の攻撃が当たらないと考えられていたのです。

ダイヤモンドは4月の誕生石で、石言葉は「変わらぬ愛情」。希少性が高く美しいことからも、婚約指輪のような特別なジュエリーに頻繁に使われています。
ダイヤモンドは油脂を吸着しやすいので、輝きが衰えたと感じたらお手入れしましょう。
水や化学薬品に強いので、中性洗剤を溶かした水をクロスに含ませ、やさしく拭いてあげてください。
なお高熱には弱く、ともすると白く濁ってしまうので、キッチンに立つ時には外した方が良いでしょう。

イタリアは珊瑚

イタリアの国石は珊瑚です。
地中海沿岸で珊瑚を産出していましたが、19世紀にはほぼ枯渇。その後日本よりサンゴの原木を輸入したそうです。
いわずもがなですが、珊瑚は海洋生物から採れる宝石。ダイヤモンドやエメラルドのような他の宝石が鉱山から産出されるのとは異なる経緯で生み出されます。
珊瑚という宝石に加工されるのは、サンゴ虫という腔腸動物が集まってつくったコロニーの土台となる骨格部分のみ。しかも、宝石として扱われる珊瑚は貴重珊瑚と呼ばれる数種類に限定されます。
海岸で打ち上げられている珊瑚は貴重珊瑚ではないことが多く、加工しても店頭に並ぶ宝石のようにはなりません。一部地域では、ピンクや赤色の珊瑚は血の色に見えることから、生命力を宿す宝石として扱われてきました。

日本では3月の誕生石で、石言葉は「幸福」。
古来から伝統工芸品として親しまれてきたこともあり、身につけると悠久の時の流れやオリエンタルな風を感じられます。
珊瑚は硬度が低く水分や衝撃にも弱いため、お手入れや保管には十分お気をつけください。
基本的には空拭きで汚れを落とす程度で良いでしょう。
落ちにくい汚れは無理に落とそうとせず、購入した宝石店に相談してください。
傷がつきやすいので、他の宝石とぶつからないように保管しましょう。

 

ロシアの国石はガーネット

ロシアの国石はガーネットです。
ウラル山脈で採れるロードライトガーネットを国の繁栄をもたらす宝石として象徴に指定していました。
ガラスのような真紅の宝石を思い浮かべますが、実はイエローやグリーンのガーネットも存在します。
色味が異なるのは不純物が混じっているためではありません。純粋なガーネットでもその組成によって色が変わるのです。

ガーネットは別名ざくろ石と呼ばれます。ざくろはギリシャ神話の中では永遠という意味を持っており、そういった点でも非常に重用されたようです。
また真っ赤な色合いが火を連想させることから、光のシンボルとして扱われていたようです。
中世の十字軍は、ガーネットを甲冑にはめ込んでいました。ガーネットが悪いものを追い出し、身につけた人を守り、忠誠心を高めると信じられていたのです。
最近でも一部のゲームでは、ガーネットが炎を飛ばす宝石と設定されています。「ガーネット=炎の宝石」は、ゲームにまで浸透しているのですね。

ガーネットは1月の誕生石です。
邪気を払い幸運が舞い込む宝石と言われていますので、自分が普段使いするぶんにも、大切な人へのプレゼントにも最適です。
ガーネットは硬度が高く、熱にも薬品にも強いため、落ちにくい汚れをブラシで擦っても傷つきません。超音波洗浄機でも洗えます。ただし他の宝石や貴金属が付属しているなら、柔らかい宝石の基準に合わせたお手入れ方法を実施してください。
また他の宝石と一緒に保管すると傷つける可能性がありますので、可能なら仕切りのあるジュエリーボックス等で保管しましょう。

海外旅行の際には国石を身につけてみては

国石を意識するのは日本を出たときではないでしょうか。
長く離れているとお味噌汁が恋しくなるように、日本文化を感じたくなるものです。
そんな時には翡翠のアクセサリーを眺めてみましょう。
日本に限らず東洋で古くから親しまれてきた翡翠は、眺めるだけでアジアを連想させてくれます。

逆に、旅行先の国石を身につけるもの一興です。

まとめ

各国では国を象徴する宝石を国石と設定しています。
日本においては産出量も使用量も膨大な翡翠が国石です。
次にお求めになるジュエリーがまだ決まっていないなら、国石を意識した翡翠にしてはいかがでしょうか?
話のネタにもなりますし、諸外国の方々に対してのアピール材料にもなります。
また今回紹介しきれませんでしたが、多くの国で国石が定められていますので、国石を集めて海外へ思いを馳せるのも楽しそうですね。