透き通る青に心を奪われる♡ブルー・ダイヤモンド
青く輝くダイヤモンドをご存知でしょうか?
ダイヤモンドは非常に高価な宝石ですが、さらに高価なのが青く色づくブルーダイヤモンドです。
今回は浅瀬の海岸のように美しいブルーダイヤモンドについてご紹介します。
ブルーダイヤモンドとは
無色透明のダイヤモンドに不純物が混入したり結晶格子が歪んだりすると色づくことがあります。
そのうちダイヤモンドの結晶内にホウ素が含まれると美しい青色を放つことがあり、これを「ブルーダイヤモンド」と呼んでいます。
ダイヤモンドにホウ素が混入することは稀であり「1/100000の出現率」とも言われるほど。
希少性と美しさから「目にするだけでも幸運」とも呼ばれる貴重な宝石なのです。
ブルーダイヤモンドの種類
ブルーダイヤモンドは色や品質から大きく4段階にレベル分けされています。
それぞれブルーダイヤモンド・オーシャンブルーダイヤモンド・スカイブルーダイヤモンド・アイスブルーダイヤモンドと名付けられ、色が濃く鮮やかであるほど高額になります。
ブルーダイヤモンドの意味
品性を思わせる深い青からブルーダイヤモンドには「知性を高める」「浄化する」「幸運を呼ぶ」という意味があります。
大切な商談や冷静でいたい場に身につけることで、普段よりも周囲をよく見渡せ、適切な判断ができるようになるでしょう。
ブルーダイヤモンドは婚約指輪におすすめ♡
欧米では花嫁の幸せを願うおまじない「サムシングブルー」がよく取り入れられます。
サムシングブルーとは、聖母マリアの象徴である青色を結婚式に取り入れるもので、花嫁の誠実な愛と今後の幸せを願うものです。
基本的には、目につかない場所にそっと身に付けるものとされていますが、さりげなく取り入れれば見える場所でも構いません。
サムシングブルーを意識して、婚約指輪にブルーダイヤモンドを施すカップルもたくさんおられます。
「幸福な結婚生活」を象徴したブルーダイヤモンドは、多くの夫婦を見守り続けているのです。
大粒ブルーダイヤモンド・ホープダイヤモンド
ブルーダイヤモンドは昔から大変貴重な宝石だったので、時の王族や豪族たちに重宝されてきました。
特に有名なのは、現在でも世界最大のダイヤモンドである「ホープダイヤモンド」です。
45.52カラットもの大粒ブルーダイヤモンドで、一時期は銀行家のヘンリー・ホープが所有していたことからその名がつきました。
ホープダイヤモンドが有名な理由は、世界最大のブルーダイヤモンドであるからだけではありません。
所有者が次々と不幸になったことで「呪いの宝石」として有名になったのです。
フランス革命で処刑されたルイ・ヴィトン16世、強盗に入られた宝石商、家族が悲惨な死を遂げた新聞社オーナーなど、ホープダイヤモンドを手にした人々に恐ろしい不運が重なりました。
最終的にビッグジュエラーであるハリー・ウィンストンの手に渡り、スミソニアン博物館へと寄贈され、今では博物館で来館者の目を潤しています。
ホープダイヤモンドの持ち主たちは不幸に見舞われてきましたが、ホープダイヤモンドがもたらした「呪い」かどうかは定かではありません。
そもそもホープダイヤモンドを手にできる人たちは相応の財産や地位のある人たちなので、何か不幸があるとすぐに噂が広まっていた可能性もあります。
しかし1つ言えるのは、ホープダイヤモンドの美しさには影響しなかったということです。
これほどマイナスなイメージを持っていたにもかかわらず人々を魅了し続けたホープダイヤモンド。
もしお時間が許すなら、ぜひ一度スミソニアン博物館まで足を運んでみてくださいね。
ブルーダイヤモンドの相場感
世界で最も高額なブルーダイヤモンドは、12.08カラットのファンシー・ビビッド・ブルーダイヤモンドです。
このブルーダイヤモンドは5,800万ドルで落札され、今でもその記録は破られていません。
天然のブルーダイヤモンドは大変希少なため、0.5カラットの小さな粒でも数百万円は下らないのです。
「こんなに高額だと一般庶民には手が出ないのでは?」と思ってしまいますが、実は安価で手に入るブルーダイヤモンドもあります。
それが人工石や処理石です。
人工石とは
人工石とは、人為的に作り出された宝石のことです。
ブルーダイヤモンドに限らず、希少な宝石は人工石が用いられることがあります。
キュービックジルコニアが有名ですね。
研究室で生み出される宝石のため、鉱山から採掘された天然石ではありません。
技術と材料さえあれば生み出せるため、天然石よりもかなり安価で取引されます。
処理石とは
処理石とは、天然石を加工した宝石のことです。
ダイヤモンドの処理石は「トリートメントダイヤ」とも呼ばれ、市場に多く流通しています。
透明なカラーレスダイヤモンドに照射処理や加熱処理を行い、人工的に色をつけます。
元々は天然石のダイヤモンドですから、トリートメント処理された「処理石」と「天然のブルーダイヤモンド」は一見して判別できません。
天然のブルーダイヤモンドより比較的安価で、かつ天然石とほぼ同じ輝きを放つことから、よく婚約指輪に使用されます。
人工石と処理石の相場感
人工石は1カラット当たり1万円程度、処理石は1カラット当たり10万円程度で取引されていますので、天然のブルーダイヤモンドと比べると非常に手に入れやすい価格です。
処理石であれば「天然のダイヤモンド」を加工した宝石ですから、ダイヤモンドとしての価値が失われるわけでもありません。
「眩いブルーダイヤモンドが欲しいけど、値段がちょっと…」とお考えでしたら、処理石のブルーダイヤモンドがおすすめです。
ブルーダイヤモンドを高く売るなら
天然のブルーダイヤモンドは市場にほとんど出回りませんから、手にする機会もそれほどないかもしれません。
しかし遺産相続等でブルーダイヤモンドが手元に飛び込んできたなら、宝石鑑定に長けた買取店へ依頼するのがおすすめです。
宝石はそもそも鑑定が難しいため、鑑定書のないダイヤモンドの査定依頼は断るというお店もあるほどです。
また、ブルーダイヤモンドは希少性が高い宝石なため、細かい傷1つで値段が大きく左右されてしまいます。
そのため、宝石鑑定が得意な買取店に依頼するのが得策なのです。
鑑定を間違えられて安く買い叩かれる恐れもあるので、信頼できる買取店を選びましょう。
なお処理石のブルーダイヤモンドにも同じことが言えます。
「天然石か処理石か分からない」という場合でも、宝石鑑定に長けた買取店に査定を依頼してください。
まとめ
ブルーダイヤモンドは非常に希少で高価な宝石です。
そのぶん、澄んだ青に心奪われる人は後を立ちません。
その良い例がホープダイヤモンドで、呪いの宝石とも言われながら多くの資産家や王族たちに愛されてきました。
天然のブルーダイヤモンドは手が出ないほど高価ですが、その美しさや輝きは処理石でも鈍ることはありません。
透明のダイヤモンドも素晴らしいですが、ブルーダイヤモンドの深い青を堪能するのも素晴らしい時間になりますよ。
ひとつ手元に置いておくだけで、ブルーダイヤモンドはあなたの未来をまばゆく照らし出してくれることでしょう。