高級腕時計店でのマナーや試着の仕方
初めて購入腕時計店に入る時は勇気がいりますよね。
高級な雰囲気に気圧されてしまうのも無理はありません。
まずは高級腕時計店でのマナーを身につけ、入店への勇気に変えましょう。
高級腕時計を購入する際の一般的なマナー
高級腕時計店での服装や時間など、気になるポイントごとにご説明します。
結論としましては「見た目はそれほど気にしなくて良いが、時間や商品の品揃えにはある種の覚悟が必要」です。
ラフな服装でも大丈夫!
高級な店構えやガードマン、店員さんの所作などに圧倒されて、客側もフォーマルな服装で行くべきなのかと考えてしまいますよね。
ですが高級腕時計店にドレスコードはありません。
Tシャツに短パン、サンダル姿でも大丈夫です!
これは国産のグランドセイコーでも高級腕時計最高峰のロレックスでも、もちろんその他のハイブランド店でも変わりません。
アロハシャツ姿で数百万円のロレックスを購入する人も少なくないのです。
ただしファッションとして時計との相性を見たい場合は、着用する予定の服装がベターです。
たとえば、スーツに合う腕時計を探しているならスーツ姿で。
プライベートで身につける予定なら普段の服装が良いでしょう。
見るだけでもOK
入店したら何か買わないと出てはいけないような気がしますが、見るだけ・試着だけでも構いません。
数十万円、数百万円という大金のアイテムを購入するわけですから、お気に入りの1本が見つかるまでじっくり探すのが基本です。
その点は店員さんも分かっていますので、気に入った腕時計が見つからなければ買わずにお店を出ましょう。
買わないからと嫌な顔をされることもありませんよ。
時間には余裕をもって
実際に気に入った腕時計を見つけて購入する場合、引き渡しまでに時間がかかります。
時計の機能や取扱方法、保管方法、メンテナンスまで時計を長く扱う上で必要な情報を伝えてくれるためです。
またブレスレット仕様の腕時計の場合はサイズ調整もしてくれます。
試着も含めて考えると、数時間〜半日程度の時間を要すると考えておいてください。
人気商品は品切れの場合も
ロレックスのスポーツモデルのように、人気商品は品切れであったり入荷していなかったりと手に入りにくいものも存在します。
正規店でもなかなか入荷しないモデルも多数ありますので、店舗に在庫がなかったとしてもそれはよく起こることだと受け止めましょう。
なお正規店で置いていなくても、並行輸入品取扱店で扱っているケースも見かけます。
並行輸入品は手数料や為替相場の影響で、正規店よりも売価が高く設定されていますのでご注意ください。
なお生産終了モデルをお求めなら、並行輸入または中古モデルを取り扱っている店舗で探しましょう。
商品は丁寧に扱おう
高級腕時計店に限らず、店舗内の商品は丁寧に扱いましょう。
もし傷をつけようものなら、最悪の場合は買取となることも。
自分の使いたいように使えるのは、対価を支払ってからです。
試着したままショーケースにぶつけたり、取扱中に床に落としたりしないよう注意しましょう。
中古モデルを買うときは
それなりに目利きができるようになってから中古モデルにも目を向けるようにしましょう。
中古モデルには掘り出し物があったり安く買えたりと良い点が多いものですが、同じくらい注意点も多いもの。
部品や付属品の有無、傷の目立ち方など、新品購入時には考えなくてもよかったことにまで気を回さなければなりません。
中古モデルの購入は、ある程度そのモデルに関する知識を仕入れてからにしましょう。
店員さんから情報を引き出すコツ
「初心者だからいろいろ教えてほしい」「自分に合うモデルを予算内で見繕ってほしい」と素直に伝えましょう。
店員さんは接客が仕事ですから、知りたいことがあればなんでも聞いてください。
他のお客さんと対話している時は割り込まずに話が終わるまで待つのが、できる大人のマナーです。
高級腕時計を傷つけない試着の仕方
試着する際は、腕時計を傷つけないように注意してください。
購入前の商品はあくまでも「お店のもの」ですから、店員さんから促されたとおりに扱うのが最前です。
ここでは基本的な試着方法を解説します。
アクセサリー類は外しておく
指輪やブレスレットなどのアクセサリー類は外しましょう。
腕時計を試着した際にアクセサリーが擦れて傷をつけることを防ぐためです。
また健康グッズの磁気ネックレスなどは時計の磁気に影響を及ぼすため、試着前にはカバンにしまうことをおすすめします。
素手で触ってOK
店員さんは手袋をはめていることが多いですが、客側は素手で時計に触れて構いません。
実際に着用する雰囲気を掴むためにも、手袋なしで試着をしてください。
なお試着の際には、店員さんに試着可能か一言聞いておきましょう。
正規店なら問題なく試着できるケースが多いのですが、並行輸入品取扱店の新品や未使用品は、試着NGが大半です。
試着NGの場合は、腕に当てるだけに留めてください。
トラブルを避けるためにも、店員さんとのコミュニケーションを大切にしましょう。
一度に見るのは3本まで
試着したい腕時計がたくさんあったとしても、一度に出してもらうのは3本までにしましょう。
実際に試着する前に、一度ショーケースから腕時計を出して専用トレーに置いて見せてもらいます。
専用トレーの大きさにもよりますが、時計がぶつからずに置けるのは3本が限界です。
3本試着して他にも見たい商品があれば、一旦すべて戻してもらうのがスマートですよ。
革ベルトの時計は店員さんに着けてもらう
革ベルトは傷や伸びがつきやすいので、店員さんに試着させてもらいましょう。
通常は客側から申し出なくても店員さんが試着させてくれますが、そうでないなら試着したい旨を伝えましょう。なお試着NGの店舗もあります。
初めのうちはすべての時計を店員さんに着けてもらうと、傷をつける心配もなく安心です。
スマホや磁気を近づけない
スマホや磁気アイテムを時計に近づけないように注意しましょう。
アナログ、デジタル、機械式問わず、スマホなどを近づけると磁気帯びしてしまう可能性があるためです。
多少であれば一時的に時計が止まったり時間が進んだりするだけで、磁気から遠ざければ正常に戻ります。
しかし一度完全に磁気帯びしてしまうと、修理しない限り時計は元に戻りません。
憧れの高級腕時計を撮影したい気持ちは分かりますが、大切な腕時計を故障させてはいけませんから、スマホや磁気アイテムはカバンやポケットから出さないようにしましょう。
なお腕時計には耐磁性に優れたモデルも発売されています。
ロレックスのミルガウスやIWCのインヂュニアなど。
磁気ネックレスや磁気ブレスレットと一緒に腕時計を着用する予定なら、耐磁性モデルがおすすめです。
下見には百貨店を利用して
高級腕時計はじっくり選んで納得のいくモデルを買いたいものですよね。
ですから下見には商品数がある程度揃っており、心ゆくまで時間をかけて見られる売り場、つまり百貨店が最適なのです。
多くの百貨店で高級腕時計のコーナーがあり、様々なブランドの正規店が揃っています。
ショーケースを見渡して気になったアイテムを1つずつ試着して回れます。
百貨店ではショーケースの広さの都合上、展示されていない商品がバックヤードに確保されていることも珍しくありません。
もしショーケースにお目当てのモデルが並んでいなくても、店員さんに聞くと在庫を出してくれることもあるでしょう。
まとめ
高級腕時計店で買い物をする際には、時計を丁寧に扱うように心がけましょう。
腕時計の扱いに慣れないうちは、店員さんにすべて着けてもらうのがベターです。
傷をつけないように注意しながら、あなたの運命の1本を探し当ててくださいね。