第3回|ブライトリングの価値はどのくらい?その歴史と相場感
ブライトリングは、航空機や飛行機のパイロットが、飛行時に使用する腕時計である「パイロットウォッチ」のブランドとして有名です。今ではパイロットだけなく、幅広い層の人々に愛されているブライトリングですが、中古市場での価値はどのくらいなのでしょうか。今回は、ブライトリングの歴史や、近年の買取相場感をご紹介します。
ブライトリングの歴史
レオン・ブライトリングが1884年に精密計器の工房を設立したのが、ブライトリングの始まりです。当時は主にパイロット用やコックピットといった、航空関連の精密計器を開発していました。その後、2代目のガストンが世界初となる腕時計のクロノグラフを発表し、3代目のウィリーが、リセット用のボタンを搭載したクロノグラフを開発しています。
その後も航空業界向けの精密計器の開発を続けたブライトリングは、イギリスをはじめとする各国空軍にも採用されるなど、航空業界での地位を築いていきます。第二次世界大戦後には、現在でもその系譜が主力となっているクロノマットやナビタイマーなど、世界に先駆けた装備を搭載したコックピット用の時計を発表します。
このような歴史を経て、ブライトリングはパイロットウォッチの代表的なブランドとなりました。現在ではダイバーズウォッチなど、領域を広げた製品もラインナップされ、航空業界以外でも、多くの人々に支持されています。
代表的アイテムとその特徴
現在は、パイロットウォッチ以外のアイテムも数多く揃っているというブライトリング。中でも代表的なアイテムについて、その特徴を紹介します。
スーパーオーシャン
スーパーオーシャンは、1950年代にミリタリーダイバーなどのプロフェッショナル向けとして開発された時計です。発売当初は水深200m防水でしたが、改良を続けた後、現在のモデルはなんと水深500mから2、000m防水となっているそうです。それに加えて、ケース内外の圧力差が3気圧ほどを超えると、ケース内に蓄積したヘリウムガスを自動的に放出して時計の破裂を防ぐという「減圧バルブ」も搭載されています。
クロノマット
世界初の回転計算尺付きクロノグラフであるクロノマットが登場したのは、1942年のことでした。一度は生産終了しましたが、それから約40年後の1984年には、イタリア空軍の精鋭パイロットたちの意見を取り入れながら作った、新しくなったクロノマットが登場します。こちらは現在のブライトリングの代表的なモデルで、自動巻きクロノグラフの代名詞ともなっています。その後もクロノマットGTやクロノマット・エボリューション、2009年には高い防水性や視認性に優れたクロノマット01など登場するなど、進化しながらも、その系譜は脈々と受け継がれています。
ナビタイマー
1952年に発表されたナビタイマーは、クロノグラフに航空計算尺を搭載した史上初のモデルとして、世界パイロット協会AOPAの公式時計に認定されています。上昇速度や燃料消費量など、フライトプランに必要であるさまざまな計算ができるこのモデルは、パイロットをはじめとする空のプロフェッショナルたちに愛用されました。その後もデザインに大きな変化はないものの、ナビタイマーコスモノートや、ナビタイマー01など機能が進化したモデルが登場しています。
ここ数年の買取相場感は?
ブライトリングはパイロットウォッチの代表格というのはもちろん、洗練されたデザインが魅力的な腕時計として、非常に人気のあるブランドです。中古市場でも人気を集めており、買取相場の変動が少なく、買取価格が比較的安定しているブランドでもあります。
今回ご紹介した定番の人気アイテムのほか、スイス空軍アクロバットチーム50周年記念のクロノマット44GMTなどの限定モデルもあり、このような特別なアイテムはさらに高額査定がつく可能性があります。
高い機能性とデザイン性を兼ね揃えているブライトリングは、中古市場でも高い人気を誇っています。Dan-Sha-Ri(ダンシャリ)ではブライトリングの買取を行っていますので、
ご自宅に眠るブライトリングのアイテムがございましたら、ぜひ当店にお持ちください。