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VINTAGE
  • 2015年6月12日
  • 2019年11月18日

第5回|パネライの価値はどのくらい?その歴史と相場感

史上初の軍事用のダイバーウォッチブランドと言われるパネライ。少し前までは一般向けのアイテムではなかったのですが、最近では一般向けの時計を販売し始めたことで男性を中心に人気が上昇中のブランドです。そこで今回は、パネライの歴史や代表的なアイテム、近年の相場感についてご紹介します。

パネライの歴史

パネライの歴史は、1860年にイタリア・フィレンツェで精密機器メーカーとして創業したことが始まりです。当初は、主に艦砲用夜間照準器を納める事業をしており、第一次世界大戦時にイタリア海軍の精密機器指定業者に任命されるほど活躍していました。それと同時に、時計の修理工房やスイス時計店としても成功しています。

パネライは機器の文字盤や夜間照準器用の夜光塗料を研究し、1910年には特殊な蛍光体であるラジオミールを開発して、特許を取得しました。このラジオミールを時計に応用して、パネライ初のダイバーズウォッチである「ラジオミール」が1938年に誕生します。

第二次世界大戦後には、非放射性蛍光物質のルミノールの特許を取得し、それを使用した時計ルミノール・ウォッチを発表しますが、これも軍用のものなので、まだまだ一般には知られない存在でした。

しかしその後一般向けの製品開発にも取り組むようになり、1993年にようやく一般向けの限定モデルとして発表されたのが、「ルミノール」と「マーレノストゥルム」。その後は、映画の中で俳優が使ったことがきっかけで知名度が上がりました。1997年にリシュモングループ(旧ヴァンドームグループ)の傘下に入ったあとも、新たな腕時計を発売しています。

代表的なアイテムとその特徴

大きくて厚みのある、いわゆる「デカ厚時計」のトレンドをけん引したとも言われているパネライ。その代表的なアイテムやその特徴について、以次でご紹介します。

ルミノールマリーナ

ルミノールマリーナは、往年のルミノールがモチーフとなっており、立体感のある二層構造で、重厚感があるモデル。ゼンマイの巻き上げ頻度を減らすために、アンジェリュス製の8日巻きムーブメントを採用しており、9時位置にスモールセコンドが配されているのも特徴です。同じカテゴリーの製品として、ルミノールオートマテックなどがあります。

ラジオミール

1938年にイタリア海軍のために製造したモデルで、現行のモデルも当時のラジオミールを基にデザインされています。蛍光発光体・ラジオミールを使用していることに加えて、大型の文字盤となっているため、高い視認性で評価されてきたアイテムです。

ルミノールサブマーシブル

1956年にエジプト海軍のために設計されたというモデルです。アンジュリュス製の8日巻ムーブメント内臓で、9時位置にスモールセコンド、回転ベゼルには潜水の経過時間が読み取りやすいドットのマーカーが配されているなどの特徴があります。最新モデルはオートマティックのムーブメント(自動巻腕時計)を採用したり、水中での耐性も強化したりといった改良がされていますが、独特のデザインは引き継がれています。

ここ数年の買取相場感は?

近年まで一般的に発売されていなかったということもあり、ミリタリーウォッチブランドとして、一部のファンに人気があるブランドという位置付けだったパネライですが、最近は雑誌をはじめとするメディアに出る機会が増えたこともあり、幅広い層からの人気が上昇しています。

その影響もあって、現在は以前よりも買取価格が上昇しており、中でも金無垢タイプのパネライは、高額査定になる可能性のある製品です。使っていないものがあれば、買取価格が高くなっているこのタイミングで買取に出すべきではないでしょうか。

近年人気が上昇中のパネライの腕時計は、中古市場で注目されているアイテムのひとつです。Dan-Sha-Ri(ダンシャリ)では、パネライのアイテムの買取を行っております。もし、ご自宅で眠っているパネライのアイテムがありましたら、ぜひ当店へお持ちください。