パネライはいくらで売れる?買取相場と高価買取のコツ
高級ブランド時計として盤石な地位を築き上げたパネライ。かつての大型ケースの火付け役にとどまらず、世界中に熱狂的なファンを持つ圧倒的なブランドです。パネライは中古市場でも安定した人気があり、高価買取が期待できるブランドです。パネライのリミテッドモデルや廃盤モデルはプレミア価格がつき、特に高く買い取ってもらえる可能性があります。今回はそんなパネライの基本知識と共に、買取相場や高価買取のコツについてご紹介します。
-
パネライとは
-
歴史
パネライは海軍用ミッション・ウォッチを出自とし、その存在を長く隠匿されてきたミステリアスなブランドです。さらに1966年には大洪水の最中に資料がなくなり、未だ謎に包まれています。そんなパネライですがわずかな断片をつなぎ合わせてその素晴らしい歴史を紐解いていきます。
パネライは1860年に創業者ジョバンニー・パネライがイタリアに開いた「スイス時計店」がその起源です。当時としては珍しく時計の販売以外にも修理や組み立て、職人の養成まで一貫して行ったことが現在のパネライの礎となりました。1910年代にイタリア国鉄と海軍への時計納入業者となり、1930年代初頭に海軍よりミッション・ウォッチの制作が依頼されました。こののち、数々のミッション・ウォッチを開発してきたパネライでしたが、ついに転換期が訪れます。東西冷戦の終結により軍事用時計の開発がなくなったのです。これを機に民間用時計の開発に切り替えました。1997年に現リシュモン・グループ参加となり、世界的デビューを果たしました。
-
魅力
まず言えるのは重厚な存在感です。イタリアの軍事計器として開発された戦士のための腕時計は、現代の戦士たち、つまりビジネスマンのための腕時計といっても過言ではないでしょう。イタリア軍御用達だったパネライは、堅牢性と視認性を重視した重厚なモデルが必要不可欠でした。当時のデザインを色濃く反映した時計たちは1990年代後半の大型ケースブームの火付け役となりました。
光性の高さも魅力の一つです。特殊潜水部隊の暗闇での任務でも視認できるようにと、優れた蓄光塗料を使用しています。サンドイッチ文字盤を使用することでさらに蓄光塗料の使用量を増やしており、暗闇でも非常に見やすく実用性も高い時計です。
普遍性を感じさせるデザインも男心をくすぐります。モデル数自体は600種類以上を展開していますが、その基盤となるのは「ルミノール」「ラジオミール」の2種類。ベースデザインが変わらないこともパネライが長く愛され続けている一つの特徴と言えるでしょう。
-
パネライのモデル別買取相場
-
ルミノール マリーナ
- 買取相場
35-50万円前後
- ルミノール マリーナとは
イタリアの特殊潜水部隊の装備として開発されたのがルミノールマリーナの発祥です。時、分、そして秒まで正確に判断できる時計として開発されました。特徴的なスモールセコンドは今も9時位置に配置されています。
-
ラジオミール
- 買取相場
28-90万円前後
- ラジオミールとは
1983年にイタリア軍のために開発した歴史的デザインを再現したモデルです。ねじ込み式リューズとねじ込み式裏蓋による高い防水性が保証されています。ラジオミールは開発当初の古典的意匠を受け継ぎながらも現代のライフスタイルにマッチするコンテンポラリーウォッチとして多くのバリエーションが展開されています。
-
サブマーシブル
- 買取相場
50万円前後
- サブマーシブルとは
サブマーシブルは、種類によっては30気圧(水深300m)防水を備え、潜水時間を計算する回転式ベゼルを備えているダイバーズウォッチです。耐久性も抜群ですし、どれだけ深く潜ってもはっきりと時刻がわかる素晴らしい視認性を誇ります。
-
パネライの査定されるポイント
-
付属品の有無
付属品が揃っているかどうかは査定価格の重要なポイントとなります。
時計本体だけでなく付属品がついて入れば数万円の差が出てくることも珍しくありません。購入時の付属品が残っていれば全て揃えて、時計本体とともに査定に出しましょう。
-
本体やベルトの状態
真っ先に見られるポイントは時計本体の見た目です。キズや汚れが目立つ場合は査定額が大幅に落ちてしまうことも考えられます。落とせる汚れは、査定前に柔らかい布で優しく拭き取っておきましょう。
-
モデルの相場
中古品時計はモデルごと、売却日時ごとに相場が異なります。購入した価格が同じでも、中古市場での価格は同じとは限らないので、査定額も変わります。需要が高く希少なモデルは高値での買取が期待できますが、需要の少ないモデルはそうともいきません。
-
さらに高く買い取ってもらうためのコツ
-
ホコリは取り除く
- 盤面
腕時計にキズがつかないようにマイクロファイバークロスやセーム革のような柔らかい布で優しく拭いてください。細かい部分は爪楊枝や綿棒などで丁寧に掃除をしましょう。
本格的な研磨は行わない方が無難です。市販の研磨クリームなどを用いても、慣れていないと余計な傷を作ってしまう恐れがあります。布で優しく拭き取る程度にしておきましょう。
- 金属製ブレスレット
盤面と同じく柔らかい布で優しく拭き取りましょう。キズがついてしまうと価値が下がってしまうので、落ちない汚れは力を入れてムリに落とそうとせず、落とせるものだけ落としてください。
- 革ブレスレット
革は汗や湿気の影響を受けやすいので、柔らかい布で拭き取った後、風通しの良い場所で乾燥させましょう。
-
売ると決めたらスグ査定に出す
高級時計は構造の複雑さもあって、年月とともに経年劣化していきます。外見もさることながら内部の部品も少しずつ研磨されていくので、時計としての価値はどんどん下がっていきます。今後使わない時計が手元にあるのなら、1日でも早く査定に出して、機会損失をしないようにしましょう。
-
売るタイミングを見極める
買取店では買取額アップキャンペーンを行っている場合もあります。例えばDan-Sha-Riでは、雨の日に持ち込むと査定額が10%アップ!50万円の査定価格ならさらに5万円が上乗せされます。こういった情報をしっかりチェックして、最も高く売れるタイミングを見計らってください。
-
ブランド買取専門店に売却する
売却先としてオススメなのはブランド買取専門店です。メルカリやヤフオクのような個人売買ができるネット取引は、確かに売却金額は上がるでしょうが、クレームやトラブルも大いに起こり得ます。
また近所のリサイクルショップは売りやすいですが、高級時計の知識を持った鑑定士がいるとは限らないので、非常に安い査定額となるでしょう。その点ブランド買取専門店は、鑑定士が常駐しているのでしっかりと時計の適正価格を見定めてくれますし、その場で取引が成立するので即金で支払ってくれます。もちろんプロが鑑定しているからクレームもありません。パネライのようにモデル数が豊富でアンティークも多いブランドは、ブランド買取専門店に売却するのが安心です。
-
故障していても有料修理はしない
故障していたり止まっていたりしても、有料の修理に出すことはオススメしません。パネライはPam.Guardへ登録すれば8年間の保証がついてきます。保証期間内であれば無料での修理も一部可能です。無料修理はぜひご検討ください。しかし有料修理代金よりも査定額の上がり幅の方が安い場合が多いので、保証期間を過ぎたなら、そのまま査定に出しましょう。
-
保証書や替えベルトも一緒に持ち込む
購入時に一緒についていた付属品も時計本体とともに持ち込みましょう。査定額が数万円以上跳ね上がる可能性があります。
主な付属品は以下のとおりです。
- 外箱と内箱
- 保証書
- 取扱説明書
- ナンバーステッカー
- クロノメーター証明書
- 替えベルト
- ストラップ交換のための工具(ついてないモデルもあります)
- 箱のカギ(専用モデルなど一部限定)
- 専用の冊子(専用モデルなど一部限定)
パネライはそのほかにも様々なアイテムがついてきますので、ぜひ保存しているだけ全て持ち込んでください。