第2回|フランクミュラーの価値はどのくらい?その歴史と相場感
独特のフォルムや文字盤などが印象深い、フランクミュラーの腕時計。ほかのブランドとはひと味違う魅力を持つフランクミュラーの腕時計は、中古市場ではどのくらいの価値があるのでしょうか。今回はフランクミュラーの歴史や代表的なアイテム、近年の買取相場感についてご紹介します。
フランクミュラーの歴史
幼い頃から精密機械に興味を持っていたというフランクミュラーは、10代半ばでジュネーブの時計学校に進学しました。進学後は3年間の過程をわずか1年でマスターし、卒業制作では、あるブランド時計のムーブメントを改良して、永久カレンダーを組み込むという技術力を見せつけます。時計学校を卒業した後は、彼の才能を聞きつけた時計コレクターたちからの注文を受けるなど、オーダーメイドの製作をする時計師となりました。
その後も新しい技術の開発や、オリジナルの時計を製作し続けて、「20世紀の天才時計師」と呼ばれるようになります。そして1992年に、自身の名でブランドを設立しました。
また、フランクミュラーのワイン樽のようなフォルムのケースは、腕時計が歴史上に登場した頃のデザインのひとつで、その当時の意匠の要素を取り入れて製作されました。新しい技術の開発だけでなく、アンティークの要素を最新の腕時計デザインと変えていったことも、フランクミュラーの大きな功績と言われています。
代表的アイテムとその特徴
オリジナリティあふれるデザインのアイテムが揃っているフランクミュラー。その中でも代表的な3つのアイテムと、その特徴を紹介します。
ロングアイランド
ロングアイランドは2000年に発売した、スペード型の短針や文字盤いっぱいのビザン文字など、クラシカルな雰囲気を持つモデルです。レクタンギュラーケースのモデルであるロングアイランドは、1900年代に流行したノヴェチェントスタイルとアールデコを調和させて、現代風にアレンジされたと言われています。手首にフィットするよう、上下に長いケースと流線型のフォルムになっているのも特徴です。
コンキスタドール
「新たな時代へ進化する征服者」という意味の名が付けられているコンキスタドール。スポーティな印象のダイアルと、二段構造ながらしなやかな曲線が調和した、力強さとエレガントさを併せ持つモデルです。このモデルは、曲線の美と称えられたモデルである、トノウ・カーベックスをさらに進化させたものだと言われています。
コンキスタドール・コルテス
コンキスタドール・コルテスは、2004年発売のモデルで、16世紀にアステカ帝国を征服した「エルナン・コルテス」の名が付けられました。コンキスタドールと同様に、二段構造になっていますが、角張ったスクエアケースがより力強く、存在感のあるフォルムとなっています。
ここ数年の買取相場感は?
個性的なデザインと高い機能性から、幅広い層の支持を集めているフランクミュラーは、中古市場でも高い人気があります。そんなフランクミュラーの買取価格ですが、ギャランティがあるかどうかが影響することが多くあるようです。ギャランティとは、メーカーが発行する国際保証書のことで、これがあると買取価格が高値になることもあると言われています。
また、ブランド品には正規輸入元で販売している正規輸入品と、それ以外の販売店で購入した並行輸入品というものがあります。正規輸入品は買い上げ日が購入当日、並行輸入品の場合には海外で仕入れた日付になっていることなどの違いはあるものの、基本的にはどちらもギャランティが付いているものなので、きちんと保管しておくようにしましょう。
印象的なデザインが特徴で、中古市場でも高い人気があるフランクミュラー。Dan-Sha-Ri(ダンシャリ)では、そんなフランクミュラーの買取を行っています。もしご自宅にフランクミュラーのアイテムが眠っているようでしたら、ぜひ当店にお持ちください。