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VINTAGE
  • 2015年6月12日
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第9回|パテックフィリップの価値はどのくらい?その歴史と相場感

伝統的な時計の名ブランドであるパテックフィリップ。自宅を整理したらアンティークなものが出てきた、なんてことがあるかもしれません。そのような場合、買取相場での価値はどうなのかということが気になってきますよね。そこで、今回はパテックフィリップの歴史や近年の買取相場感などをご紹介します。

パテックフィリップの歴史


ポーランドの軍人であったアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックが、ロシア制圧により亡命したジュネーブで高級懐中時計の製作を始めたことが、このブランドの始まりです。後に出会った時計師のフランソワ・チャペックと共同で1839年にパテック・チャペック社を設立しますが、6年後にはチャペックが会社を退職しています。

1844年には、パテックと出会い意気投合した天才的な時計師であるジャン・アドリアン・フィリップが、会社の共同経営者になります。社名も現在の「パテックフィリップ」となりました。

その後、腕時計へと移行し始めた世の中の動向とともに、パテックフィリップでも腕時計の開発を進め、1962年にはジュネーブ天文台時計精度コンクールで1位になるなど、その高い技術力を世に知らしめていきます。
近年では、1996年には世界的にも最先端な工場である「時計センター」をジュネーブ郊外に設立しています。ここから生み出される製品に、今後も多くの人からの注目を集めていくでしょう。

代表アイテムとその特徴

軍人である頃から、時計と美術に興味を持っていたというパテック。そのためか、パテックフィリップ社の時計は、精巧な技術と美的なセンスを併せ持った時計として世界で人気があります。日本でも人気で、なんと大正天皇、昭和天皇と歴代の天皇陛下もご愛用されていました。そんなパテックフィリップの腕時計には、どのようなものがあるのかご紹介します。

カラトラバ

カラトラバは、1932年に誕生したパテックフィリップの代表的な腕時計のひとつ。丸いケースと精度の高いムーブメント、そして視認性を追求した文字盤を持っているのが特徴です。機能性が高く、シンプルながらエレガントなデザインということで、時代を超えたロングセラーとなっています。またその後に誕生する、ラウンド型腕時計の模範モデルとなったとも言われています。

ノーチラス

ノーチラスは、1976年に誕生した、パテックフィリップでは初めての本格的なスポーツモデルです。この腕時計はジェラルド・ジェンタがデザインしており、薄型ながら立体感があるという革新的なケースデザインとなっています。また、高い精度や耐久性に加えて120m防水も実現。現在ではパテックフィリップの代表的なコレクションのひとつとなっており、さまざまなバリエーションのものも登場しています。

アクアノート

1997年に登場したアクアノートは、「スポーツ・エレガンス」をテーマにしたアイテムで、緩やかなカーブの八角形フォルムが特徴。12気圧防水やねじ込み式リューズを搭載しており、バンドには海水に耐えるコンポジット素材を採用するなど、安全性の高い現代的なスタイルのスポーツウォッチです。さらにシースルーバックとなっている裏蓋から、自社の自動巻Cal.330を採用した、美しい動きを見ることができます。

ここ数年の買取相場感

パテックフィリップは時計の王様と呼ばれるほど、高い人気を誇るブランドです。中古市場では、最新モデルからアンティークまで、買取価格が高くつきやすい傾向にあります。新品な綺麗な状態なものはもちろん、傷や破損しているアイテムや、動かないなどの不具合があるアイテムでも、買取をしてもらえる可能性が高いでしょう。ただし、為替や景気の影響で価格が変動することもあります。

もしパテックフィリップのアイテムがお手元にございましたら、まずは買取査定することをおすすめします。Dan-Sha-Ri(ダンシャリ)でも買取査定を行っておりますので、パテックフィリップの買取をお考えの方は、ぜひ当店へお持ちください。