故エリザベス英女王の愛したブランド〜ロイヤルワラント
ロイヤルワラント(皇室御用達)とは
ロイヤルワラントとは「皇室御用達」を意味しています。
イギリスに限らず、オーストリア、デンマーク、ベルギー、モナコ、オランダ等の皇室に選ばれたブランドを意味しています。
中でもイギリスにおけるロイヤルワラントは800以上の企業や個人がロイヤルワラントの名誉を受けていることで有名です。
一言で表すなら、王族が私的に気に入ったブランドに与えている称号ということ。
エリザベス女王存命時には、女王とその夫であるエディンバラ公、息子のチャールズ皇太子がそれぞれロイヤルワラントを認定できました。
今回紹介いたしますアイテムも「エリザベス女王が好んで使った品々」です。それだけで価値あるアイテムだと伝わってきますね。
ロイヤルワラントは「私的に愛用しているブランド等」に贈られる称号ですが、イギリス王家にふさわしいかどうかもチェックポイントになります。
ロイヤルワラントに認定されるには、イギリスを象徴する存在であることや、国際社会に自信を持って輸出できること等も審査基準なのです。
イギリスでロイヤルワラントの栄誉を授かると「ロイヤルアームス(紋章)」を掲げられます。
ロイヤルアームスは与える王族によって異なります。
エリザベス女王の紋章はライオンとユニコーンが描かれたもの。
エディンバラ公の紋章はデンマークとギリシャをモチーフにしたもの。
そしてチャールズ皇太子の紋章は王冠に3本の羽をあしらったものです。
認定されるには厳しい審査をクリアしなければならず、また最低でも5年は商品を販売し続けなければなりません。
しかも一度授かれば永遠に使い続けられるわけではなく、5年ごとに厳しい審査がなされます。
そして認定した王族が亡くなると、そのロイヤルワラントは無効となります。
イギリスにおけるロイヤルワラントの歴史
イギリス国内におけるロイヤルワラントの発端は1155年、ヘンリー2世がThe Weavers’ Company(生地屋の組合)に与えたRoyal Charter(公式勅書)が最初だと言われています。
その後ジョージ4世の時代に「ロイヤルワラント」という名称に変更されました。
ロイヤルワラントという呼び名に決まってから「ロイヤルワラントホルダー協会」が設立され、無許可での使用を禁止。
ビクトリア女王の時代には安価な輸入品から国内産業を守るため、2000以上のブランド等がロイヤルワラントに認定されました。
1155年に始まった伝統が2022年にも続いているのです。素敵ですね。
日本のロイヤルワラント
ちなみに日本の天皇家で使われるブランドは「宮内庁御用達」と呼ばれますが、天皇一族の愛用品というよりは「宮内庁に定期的に商品を納入している業者」を指します。
愛用品というよりは、宮内庁にアイテムを納めたことのある業者との意味合いが強いかもしれません。
なお悪用されることも多かったようで、宮内庁における御用達制度は1954年(昭和29年)に廃止されました。
ロイヤルワラントはこんな人におすすめ
ロイヤルワラントは、王族に気に入られたブランド等に与えられる称号です。
ロイヤルワラント選ばれるということは、高品質で使い勝手が良く、しかも気品のあるアイテムを取り扱っている証。
それも国を代表するブランドとして認定されたのですから、モノが悪いはずがありません。
そのためロイヤルワラントは、下記のような人におすすめです。
- 良質なものを身につけたい人
- どんなシーンでも恥ずかしくないものを揃えたい人
- 「ハイブランド」だけではない価値を見出したい人
特に良質なものや高品質なものをお求めでしたら、ロイヤルワラント認定ブランドからお選びになることをおすすめします。
英国皇室御用達なのですから、国民にも国際社会にも恥じない装い・アイテムであることは間違いありません。
「ちゃんとした製品を選びたいけど基準がいまいちよく分からない。ハイブランドも沢山ありすぎて選べない」
ロイヤルワラントは、このような人がアイテムを選ぶ基準としても役立ってくれます。
エリザベス2世女王が愛したブランドたち
ロウナーのバッグ
「このバッグを持っていないと、きちんと服を着ている気がしない」
とエリザベス女王に言わしめた奇跡のバッグ。
エリザベス女王はロウナー(LAUNER)のバッグをこよなく愛しており、公務では常に使用していたほど。
最後の公務でもロウナーのバッグと共に写真に収まっています。
現在、日本ロウナーのサイトには、ありし日のエリザベス女王の姿が。
(引用 https://launer.jp/)
女王陛下との深い絆が窺い知れます。
ロウナーの中でもエリザベス女王のお気に入りだったのはトラヴィアータ(椿姫)というハンドバッグ。
(引用 http://store.launer.jp/products/detail.php?product_id=309)
自立するケリースタイルのコンパクトなハンドバッグです。
イタリア製の最高級カーフレザーを使用し、フロントにはゴールドのロゴがアクセントに。
使う人やシーンを選ばず、使い勝手の良さや肌触りを追求。
ショルダーストラップと手鏡までついた、気品ある女性にぴったりの1品です。
価格は40万円未満と、高級ブランドにしてはお手頃。
自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントに最適です。
フルトンの傘
公務の日がいつも晴天とは限りませんよね。
しかし雨天だからと傘をさすと、女王のお顔が見えなくなってしまいます。そこでエリザベス女王は、雨天時でも自分の顔がよく見える傘を愛用していました。
その傘こそがフルトン(FULTON)のバードジュビリーシリーズです。
傘を開くと深い丸みを帯びた独特のフォルムがお目見え。
これなら雨が酷くて傘を深くさしても顔が見えなくなることはありませんね。
(引用 https://web.hh-online.jp/fashion/goods/index.html?ggcd=504070821)
エリザベス女王が重用した傘はフチに線が入った製品でした。
当日のお召し物にあわせてカラーをチョイスするあたりはさすがファッショナブルな女王陛下といったところ。
ですが日本人女性が普段使いするなら、もう少し華やかなものでもよさそうです。
庶民は顔を見られる仕事をしているわけではないのですから。
上記のアイテムは日本限定品のお品です。
柔らかなお花と葉っぱの模様が、心の雨を止めてくれるでしょう。
価格は3,000円〜と、無理をしなくても手が届きます。
おしゃれな人は何本か色違いを購入し、エリザベス女王のように服装の色合いと合わせてみては。
雨の日が待ち遠しくなる素敵なアイテムです。
バーバリーのスカーフ
ファッショナブルな装いで知られるエリザベス女王はバーバリー(BURBERRY)の上質なスカーフも愛用していました。
バーバリーは女王の訃報を受けて急遽ショーを延期し、追悼の意を示しています。
残念ながらバーバリーは日本から撤退してしまったため、手に入れるには海外のショップまで足を伸ばすか、海外サイトから輸入する、またはユーズドアイテムを購入するしかありません。
しかし少し手間をかけてでも手に入れたい上質さがバーバリーには存在します。
(引用 https://jp.burberry.com/night-check-cashmere-scarf-online-exclusive-p80608261)
バーバリーといえばチェック柄ですよね。
これからの時期にぴったりのマフラーは、バーバリーにしてみませんか?
女王亡き後のロイヤルワラント
エリザベス女王が認定したロイヤルワラントは、女王亡き後その認定を取り消されます。
ただし紋章の利用は2年間猶予されるため、2024年までは「エリザベス女王の認定を受けたロイヤルワラント」がチェックできるはずです。
まとめ
国民から愛され続けたエリザベス2世英国女王。
女王陛下は国民と国民が作った国内ブランドをこよなく愛していました。
イギリスにふさわしい品格と品質を認められたロイヤルワラントは、海を越えて私たち日本人にもその素晴らしさを教えてくれています。