第13回|カルティエの時計の価値はどのくらい?その歴史と相場観
カルティエは歴史ある高級ジュエリーブランドでありながら、高級時計の人気ブランドでもあります。そんなカルティエのアイテムを買取してもらおうと思った場合には、一体どのくらいの価値があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、カルティエの時計の歴史や代表的なアイテム、そして近年の買取相場感について紹介します。
カルティエの時計の歴史
1847年に宝飾師であったルイ=フランソワ・カルティエが、宝石商の受け継ぐ形で工房を始めたのが、カルティエの創業です。当時のヨーロッパはアールヌーボースタイルの絶頂期でしたが、これを好まなかったルイは、「カルティエ・スタイル」を生み出し宝石店としての名を広め、ヨーロッパ各国の王族などに愛されました。
そして、カルティエの時計は、飛行機乗りのアルベルト・サントス・デュモンに、「飛行中でも操縦桿から手を離さずに使える時計が欲しい」と相談されたことがきっかけで腕時計を作ったのが始まりでした。
それが大成功を収めたカルティエは、その後もジュエリーと同様に、芸術性あふれるデザインのアイテムを登場させていき、腕時計の高級ブランドとして不動の地位を手に入れます。
代表的アイテムとその特徴
ジュエリーや高級腕時計と、美しく芸術的なデザインのアイテムが揃っているカルティエ。その中でも代表的なアイテムをいくつか紹介します。
パンテール
パンテールはフランス語で、ヒョウのことを指しています。その当時ヒョウをモチーフにしたジュエリーのシリーズが一世を風靡しましたが、この腕時計はケースからラグにかけての、ヒョウをイメージさせるなだらかな曲線美が特徴的な腕時計です。
カリブル
自社のムーブメントである「1904PS MC」を搭載しているアイテムで、2010年に発表された男性向けの腕時計です。42㎜のケースで存在感が十分にある上、ベゼルの角度が文字盤に向かって28度となっているため、立体感もあります。
サントス
サントスはアルベルト・サントス・デュモンが依頼したことで誕生した、世界で初めて成功したと言われる腕時計。時計職人としてその名を知られていたエドモンド・ジャガーの協力があって、紳士用の実用的な腕時計として1904年に誕生しました。1911年には一般向けに販売も開始されています。スーツでもカジュアルな服装でも合うデザインということで人気があるアイテムです。
パシャ
パシャは、モロッコのエル・ジャウイ公から水泳用の時計を依頼され、角型の防水時計を1930年代に製作したのに始まりました。その後1943年にラウンド型で、ガラス保護グリット・リューズプロテクターを備えたものを発表。これがパシャの原型と言われています。大きなケースが力強さを感じさせるアイテムです。
タンクフランセーズ
1919年にコレクションが発表されたタンクは、何とルノー製の戦車の図面にヒントを得て誕生したものだそうですが、そのタンクシリーズの中でも新しいのがこの「タンクフランセーズ」です。その特徴はブレスレットとケースが一体化したモダンなデザインで、メンズ、レディース、ボーイズとケースサイズが豊富なのも特徴です。
ここ数年の買取相場感
メンズ・レディース問わず人気の高いカルティエは、ジュエリーブランドの中でも特に高額な買取が可能なブランド。アンティークなアイテムなどは、特に高額査定となる場合があります。
また、傷がついているものや破損しているものでも、査定が付き易いブランドでもありますの。壊れてしまったカルティエの腕時計がある人は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
Dan-Sha-Ri(ダンシャリ)では、カルティエの買取査定を行っています。もし買取を考えているカルティエのアイテムがございましたら、ぜひ当店へお持ちください。