繊細なエルメスのスカーフが傷まないようにする方法
エルメスでバッグと並んで大人気なのがスカーフです。サイズや柄を豊富に取り揃え、繊細で美しい印象を持たせてくれます。けれど繊細であるがゆえにスカーフが痛んでしまったり、破れてしまったりすることも珍しくはありません。
今回はエルメスのスカーフについて正しい取り扱い方法をご紹介します。美しいまま長く愛用し、ファッションをより一層楽しみましょう。
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正しいお洗濯の仕方
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お洗濯の手順
ご家庭で洗濯するなら、手洗い推奨です。
- 洗面ボウルに30℃以下のぬるま湯を張る
- おしゃれ着用洗剤を溶かす
- 洗剤液をかき混ぜてよく泡立てる
- スカーフをそっと入れる
- 押し洗いする
- 軽く絞る
- 水で2回以上すすぎ、洗剤を落とす
- 柔軟剤を溶かした水につける
- 乾いたバスタオルで挟んで脱水する
- シワを伸ばし当て布をのせてアイロンをかける
- スカーフの表面を下にして、陰干しで6時間以上乾かす
お湯の温度が高すぎると色落ちしやすくなるので、お湯は30度以下にしてください。おしゃれ着用洗剤がなければ中性洗剤でもOKです。また洗うときも色落ちを防ぐために、布同士をこすり合わせないように優しく扱ってください。
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洗濯機は使わない
エルメスのスカーフは大変繊細なアイテムです。ネットに入れれば大丈夫と洗濯機で洗濯すると、汚れは落ちるかもしれませんが、ほつれたり破れたりしてしまいます。色移りも心配です。少し面倒ではありますが、手洗いで優しく洗ってください。
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素早く洗う
エルメスのスカーフはそのほとんどが100%シルクです。
シルクは基本的に水分厳禁の素材です。水の中に長時間つけず、手早く洗いましょう。
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クリーニングが最も安全
自宅で落とせる汚れには限界があります。以下に該当する場合は、クリーニング店に持ち込むことをお勧めします。
- 色移りによるシミ
- コーヒーやワイン、泥のような濃いシミ
- 虫食いの穴あきやほつれ
クリーニング店は洗濯のプロですから、取り扱いも丁寧で仕上がりも想像以上です。自宅での洗濯でも落ちない汚れや、ほつれ・破れが見つかったら、その道のプロにお願いするのが最も安全で、かつ美しく仕上げてくれます。
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生地を長持ちさせる保管方法って?
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ハンガーにかけて保管
不要になった綿のハンカチをハンガーに巻きつけ、輪ゴムなどで固定します。その上にエルメスのスカーフをかけて保管してください。
サランラップやトイレットペーパーの芯でもOKです。中が空洞になっているので、乾燥剤と防虫剤を入れておけば完璧です。
シワにならずに何枚でもかけられます。取り出しやすくかけやすいので、毎日のコーディネートにも大変便利です。
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これはダメ!な保管方法
クリーニングから返却された時のビニール袋に入れっぱなしで保管するのはスカーフによくありません。ビニール袋は通気性がないので、カビやシミ・臭いが発生しやすいのです。ビニール袋に入れたままずっと放置していると、気が付いた時にはスカーフだったものがカビの苗床に…なんてことになりかねません。
クリーニングから返却されたら、絶対に袋から出しましょう。
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直射日光は天敵
エルメスのスカーフは紫外線にとても弱い素材です。紫外線に長期間さらされると日焼けして変色する恐れがあります。直射日光のあたる場所や蛍光灯の近くでの保管は避けましょう。
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防虫剤は必須
しまうときには防虫剤を必ず同梱してください。エルメスのスカーフは虫に食われやすい素材でできています。そのため防虫剤は必須です。使用する防虫剤は無臭のものを1種類だけに限定してください。効果が上がるかもしれないと複数の防虫剤を入れると、化学反応を起こしてシミの原因になる恐れがあります。
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除湿剤も必須
湿度の高い日本ではカビが発生しやすいため、季節を問わず除湿剤も脇に置きましょう。カビが繁殖すると使えなくなってしまいます。
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エルメスのスカーフの素材について
エルメスのスカーフには豊富な種類がありますが、その中でも正方形のスカーフ「カレ」と細長くバッグなどに巻いて使う「ツイリー」は、基本的に100%シルクで作られています。シルクは触り心地や吸湿性に優れた柔らかな素材です。ただしその繊細さから、少しの力で形が崩れたり、ほつれが発生してしまいます。これだけ繊細な扱いが必要とされるシルクの表面に、何百と言う工程を経て作られた芸術的とも言えるデザインをプリントしています。額に入れて絵画のように楽しむ方がおられるほど、見事なデザインを高い印刷技術で表現しているのです。
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エルメスのスカーフ:こんな使い道も
エルメスのスカーフは、バッグのようにサイズがあります。今回は正方形のスカーフ「カレ」のサイズ別アレンジを少しだけご紹介します。
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45cmはバッグにプラス
最小サイズの45cmは、バッグに収納してハンカチのようにも使えますし、バッグのアクセントにもぴったりです。スカーフ1つでバッグも華やぎます。もちろん首に巻いてもいいですね。シルクの滑らかな肌触りでチクチクすることなく首を紫外線や有害物質から守ってくれます。サイズが小さいぶん、手首に巻いてもフィットしますよ。
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いつものコーデに70cmをプラス
小さくもなく大きくもない絶妙なサイズ感で人気を集めるのが70cmのスカーフです。首に巻くときは45cmよりも少しゆったりと着用できます。夏は爽やかに、冬は暖かく首元を優しく包んでくれますよ。
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髪型のアレンジやコートのベルトがわりに90cm!
定番サイズの90cmは最小サイズ45cmの2倍の大きさ。ハンカチやコーデのアクセントはもちろん、アクセサリーとしても使える優秀なスカーフです。その使いやすさから、メジャーサイズとも呼ばれています。ピンク系のスカーフで髪をまとめれば、それだけでお姫様気分に♡女性らしさもうなぎのぼり間違いなしです。90cmは長さに余裕があるので、コートのベルトがわりにも使えます。コートに付属されているベルトを外してエルメスのスカーフに差し替えるだけで、あっという間に新鮮な。
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存在感を放つ140cmは垂らすだけでオシャレ上級者
その大きさからスカーフというより大判ショールといったほうがしっくりくるエルメスの140cmスカーフ。近年のエルメスでは職人不足も相まって、140cmのスカーフは生産数が激減しています。もし見かけることができたらラッキーですね。
140cmと大ぶりなので、どうやっても視線を釘付けにします。オススメは縦に巻いたスカーフをコートの上からたらしアクセントにすること。色によっては派手になりがちなコーデですが、エルメスの繊細で艶やかなデザインは、大人の魅力を演出してくれます。
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エルメスのスカーフが痛んでしまったら
痛んだスカーフを専門業者に依頼して修理してもらうこともできますが、お金も時間もかかります。愛着のあるスカーフなら修理して長く使い続けるのも良いでしょうが、それほど思い入れのないアイテムであれば、思い切って買取専門店へ査定に出すもの良いかもしれません。思った以上の値がつけば、新しいスカーフが買えるかも!?
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まとめ
エルメスのスカーフは最高級シルク100%でできた非常に繊細で肌触りの良い芸術的な一品です。それゆえに洗濯にも気を使わなければいけません。大切なスカーフを長く楽しむために、正しい洗濯方法と保管方法を知って、これからも大事に使用してくださいね。