突然動かなくなったロレックス…その原因は「磁気帯」かも!?
堅牢な作りで有名なロレックスですが、定期的なオーバーホールを行なっていても、丁寧に扱っていても、突然動かなくなることも起こり得ます。その時の原因は、もしかすると磁気帯かもしれません。今回は磁気帯がどのような症状を引き起こすのか、磁気帯になってしまったらどうすれば良いのかなどをまとめました。
故障の半分以上が「磁気帯」によるもの
電化製品に囲まれた日常を送っている現代では、時計の故障の半分以上が磁気帯によるものだと言われています。その理由は、機械式時計の内部のムーブメントには、金属が多く使われているから。磁石もS極とN極がくっつきますよね。同じように金属が磁気を帯びると磁石のようになり、部品同士がくっついてしまうのです。そうなると部品が定位置からズレたり動かなくなってしまい、時計としての機能を果たせなくなってしまいます。
磁気帯の症状
磁気帯になるとどのような症状が出てしまうのでしょうか。代表的なものをご紹介します。
時刻を合わせてもすぐズレる
電池を交換しても動かない
ゼンマイを巻いても時刻が遅れる
機械式時計はその大半が金属でできているため、磁気を帯びると一気に大部分が磁化してしまい、動作に支障が出てしまうのです。
磁気帯かどうか判別する方法
動かなくなったロレックスが磁気帯なのかそれ以外の原因なのかは見ただけでは分かりませんよね。
磁気帯かどうかの最も簡単な判別方法は「方位磁石を使用する」ことです。
時計に方位磁石を近づけてください。方位磁石は磁気に反応する性質がありますので、磁気帯していれば方位磁石が振れます。少し振れるくらいなら問題ありませんが、針が大きく動くようなら磁気抜きをした方が良いでしょう。
逆に方位磁石が反応しなかったからといって油断はできません。この方法はあくまで簡易的な判別方法なので、正確な判断は修理業者に依頼するのがベストです。
磁気を発生させるもの
磁気は目には見えませんし、どこからどれだけ発生しているのかなんてわかりませんよね。けれど日常生活のいたるところに磁気を発生させるものが潜んでいます。
電子レンジ
電子レンジはマイクロ波を照射して内部のモノを温めます。このマイクロ波の発生装置に強い磁石が含まれているのです。よく電子レンジの上にモノを載せる人がいますが、ロレックスを載せることは絶対にオススメできません。
冷蔵庫
冷蔵庫には冷やすためのモーター部分の他に、開け閉めするドアパッキンの内部にも強力な磁石が入っています。背の低い冷蔵庫も上にモノを乗せやすいですが、こちらも強力な磁気帯になる可能性の高い置き場所です。時計を置くには適していません。
スマホやパソコン
スマホのスピーカー部分には、音質をよくするための磁石が含まれています。パソコンのスピーカーも同様です。もちろん、スマホやパソコンの電源を切っていても磁力は発生していますので、ロレックスを近くに置くことは避けるべきでしょう。
マグネット
バッグの留め具やおもちゃに使用されるようなマグネットも危険です。マグネットはそのほとんどがむき出しになっているので、触ってしまうと強力な磁気を直接当ててしまうことになります。
他にも磁力を使って加熱するIH調理器や、電化製品の要であるACアダプター、一家に1台はあるテレビ、磁気ネックレスなど、いたるところに磁力の発生源が隠れています。
大切なロレックスをこれらの近くに長期間置くと、磁気帯になる恐れがあります。
磁気帯になってしまったら
そもそも日常生活で使っていれば、どんな腕時計でも多少は磁気の影響を受けてしまいます。ですからあまり神経質になりすぎるのも良くありません。「磁気帯かもしれない」と気づいた時に、定期的に磁気抜きしてあげましょう。
自分で磁気抜きをする
軽度の磁気帯であれば自分で磁気抜きできます。その際に使用するのが「磁気抜き機」です。それほど高価なものでもないので、複数本の時計を持っているのなら一つ購入しても良いかもしれません。
基本的な使い方は
①磁気抜き機のスイッチを入れる
②磁気帯している時計を近づける
③時計を離す
④磁気抜き機のスイッチを切る
です。とてもカンタンですが、順番を間違えると磁気帯を強めてしまいますので注意してください。
*実際の取扱説明書をよく読んで、記載のとおりに使用してください。
修理に出す
磁気抜き自体はそれほど大掛かりなものではありませんが、長い間磁気帯状態になっていると他のパーツに影響が出ている可能性も考えられます。心配なら民間の時計修理店やロレックス正規店へのオーバーホール依頼を出すことをオススメします。
買い替える
強烈な磁気帯の症状が出ており自分で磁気抜きができなかったり、修理費用が膨れそうであれば、いっその事買い換えるという選択肢も。
現在ではブランドごとに耐磁性に優れたモデルを開発しリリースています。例えばロレックスであれば「ミルガウス」、オメガの「シーマスター」、IWCの「インヂュアニ」あたりが有名です。他にもグランドセイコーやヴァシュロンコンスタンスなどのブランドも耐磁性時計の開発に乗り出しています。
特にミルガウスはケースに耐磁性の高い素材を起用し、保磁力の低い特殊な合金素材で作られています。耐磁性に加えてデザイン性、機能性などを比較して、次の1本に買い替えましょう。
磁気帯にしないための対策
磁気を発するものから10cm以上離す
磁気は離れる程に弱くなりますので、磁気を発生させる物質からロレックスを離してあげれば、影響は少なくなります。10cm以上離すと磁気の影響はほとんどなくなると言われています。ただしスマホなど身近で動かしやすい機器の近くに時計を置かないように気をつけましょう。
耐磁性の高い時計やデジタルウォッチにする
普段からよくパソコンやスマホを触る方や、どうしても磁気帯が気になる方は、耐磁性の高い時計かデジタルウォッチに買い替えましょう。デジタルウォッチは磁気の影響を受けないため、どれだけ電化製品の近くにおいても問題ありません。
保管場所にも気を配る
保管場所にも磁気を発生させるものがないかチェックしてください。
例えばアクセサリーケースにしまっておくなら、同じケースの中に磁気ネックレスや磁力を使ったアクセサリーがないか確認してください。
玄関先にポケットの中のものと一緒にまとめて置いておくのなら、ロレックスだけは別のボックスに入れるようにしてください。スマホや磁力型のキーケースと一緒に置くと磁気を帯びてしまいます。
まとめ
日常生活の中には磁気を発生させるものがたくさん存在しています。これらは私たちの生活を豊かにしてくれる欠かせないものたちです。全てを取り払うことなどできませんから、普段から時計を近づけないように気をつけて上手に付き合っていきましょう。
もし磁気帯してしまったら、磁気抜きすれば問題ありません。長い間磁気抜きせずに放っておくと内部部品がどんどん磁気を帯び時計が狂う原因になります。磁気帯になってしまったら、面倒でも磁気抜きを。
磁気帯がどうしても気になるのなら、耐磁性の高い時計への買い替えも検討してください。
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