愛用者ほど気になる!ロレックスのシリアルナンバーについて
ロレックスを愛用すればするほど、所持している個体に愛着が湧くものですよね。
他の個体にはない思い出が詰まっていますし、ついた傷もその個体特有のもの。
自分の子どもが特別であるように、自分のロレックスも特別な個体です。
そんなロレックスには1つ1つ固有のシリアルナンバーがつけられており、個体を識別できるようになっています。
今回は個体識別に役立つロレックスのシリアルナンバーについて解説します。
あなたのロレックスのシリアルナンバーもぜひ確認してくださいね。
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ロレックスのシリアルナンバーとは
ロレックスに限らず、ハイブランド腕時計には個体ごとにシリアルナンバーが当てられています。
シリアルナンバーがつけられている理由は、偽造防止や個体確認のためです。
個体を特定するために付けられている番号ですから、世界に2つとありません。
お手持ちのロレックスに振られたシリアルナンバーは唯一無二の番号なのです。
(出典)https://www.rolex.com/ja/buying-a-rolex/the-rolex-guarantee.html
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ロレックスのシリアルナンバーの掲載場所
ロレックスの場合、シリアルナンバーは主に2箇所に記載されています。
1つめは保証書です。
どの世代の保証書でもシリアルナンバーの記載箇所がありますので、保証書をお持ちの方はぜひご確認ください。
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紙タイプ
紙タイプの保証書では右上あたりにシリアルナンバーが記載されています。
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〜2014年ごろまで
2006年ごろから保証書がカードタイプに変更となりました。
裏面のリファレンスナンバーの下にシリアルナンバーが記載されています。
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〜2020年ごろまで
スマートに変更されたカードタイプの保証書では、ROLEXと印字された下にシリアルナンバーが振られています。
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2020年〜
ロレックスのグリーンカラーで統一されたラグジュアリーなカードタイプの保証書です。
こちらは型番(モデル)の下にシリアルナンバーが印字されています。
2つめはロレックスの腕時計本体です。
過去にはブレスレットを外したケースの6時の位置に刻印されていましたが、現在製造されている個体はベゼルの内側6時あたりに刻印されています。
まずはベゼルの内側を確認し、シリアルナンバーが見当たらなければブレスレットを外して刻印を探してみましょう。
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製造年とシリアルナンバーの関係
2010年までシリアルナンバーは製造された順に振られてきました。
そのためシリアルナンバーからおおよその製造年を推定することができるのです。
ただしロレックスの公式発表ではありませんので、参考程度にとどめてください。
なお2010年以降は、シリアルナンバーは製造順ではなくランダムに振られています。
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2010年以前
製造年 | シリアルナンバー |
1927 | 21691〜 |
1928 | 23969〜 |
1929 | 24747〜 |
1930 | 28290〜 |
1932 | 29312〜 |
1933 | 29933〜 |
1934 | 30823〜 |
1935 | 35365〜 |
1938 | 43739〜 |
1939 | 71224〜 |
1940 | 99775〜 |
1941 | 106047〜 |
1942 | 143509〜 |
1943 | 230873〜 |
1951 | 710776〜 |
1952 | 840396〜 |
1953 | 941699〜 |
1954 | 952892〜 |
1955 | 282632〜 |
1956 | 139400〜 |
1957 | 321884〜 |
1964 | 985015〜 |
1965 | 1259699〜 |
1966 | 1871000〜 |
1987 | 9999999〜 |
1988 | R000001〜 |
1989 | L000001〜 |
1990 | E000001〜 |
1991 | X000001〜 |
1992 | C000001〜 |
1993 | S000001〜 |
1994 | W000001〜 |
1996 | T000001〜 |
1997 | U000001〜 |
1998 | A000001〜 |
2000 | P000001〜 |
2001 | K000001〜 |
2002 | Y000001〜 |
2003 | F000001〜 |
2005 | D000001〜 |
2006 | Z000001〜 |
2007 | M000001〜 |
2009 | V000001〜 |
2010 | G000001〜 |
1956年にシリアルナンバーが若返っているのは、100万個製造となったためシリアルをリセットされたためです。
この期間のロレックスに限り、シリアルナンバーが同じ個体が誕生したことになりますね。
その後1965年から7桁に変更されましたが、それでもシリアルナンバーの桁数が足りず1987年後半から頭にアルファベットを置くように変更されました。
当初、頭のアルファベットは「ROLEX」から取ったものでした。
「O」が使われていないのは数字の0と判別しにくいからだろうと言われています。
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2010年以降
2010年以降は英数字がランダムに入った8桁のナンバーに変更となりました。
そのため以降のロレックスでは、シリアルナンバーと製造年は関連しません。
お手持ちのロレックスの製造年が知りたい場合は、保証書の日付をご確認ください。
保証書の日付は販売年月ですから、おおよその製造年が予想できます。
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シリアルナンバーで値段が変わる?
デイトナやサブマリーナなどのスポーツモデルでは、フルモデルチェンジ直前の個体が高値で取引されます。
モデルチェンジ直前の個体かどうかはシリアルナンバーで見分けますので、特定のシリアルナンバーを持っている個体は他の個体に比べて取引価格が高騰します。
ただし2010年以降はシリアルナンバーから製造年を割り出すのが難しくなりました。
そのためシリアルナンバーで価格が増減することはなくなりました。
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ロレックスを修理に出すと買取価格が変わる可能性がある
ロレックスを修理に出しケースを交換した場合、その新しいケースには新しいシリアルナンバーが刻印されています。
レアナンバーや最終品番を修理に出し新しいケースに交換してしまうと、シリアルナンバーが変わってしまうために買取価格が下がってしまう可能性もあるということです。
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まとめ
ロレックスのシリアルナンバーからはおおよその製造年を推定することができます。
製造された時代に思いをはせるのもロマンですね。
ただし2010年以降に製造された個体はシリアルナンバーがランダムに振られているため、製造年を特定することは難しくなりました。
またシリアルナンバーが刻印されているケースを修理に出して交換すれば、無論新しいシリアルナンバーになります。
モデルチェンジ直前のレアナンバーなら取引価格も上昇し取り扱いにも注意が必要ですが、そうでなければあまりシリアルナンバーに固執しないほうが良いでしょう。
シリアルナンバーは、あなたのロレックスを他の個体と区別するための番号です。
これからも世界に1つしかないあなただけのロレックスを大切になさってくださいね。